その頃は青臭いプライドの塊で、就職活動と言っても、
「こっちが会社を吟味するんだ」という気持ちで行っていた。
(その気概はあながち間違ってはいないと思うけど)
セミナー申し込みなどはそれなりに行ったんだけど、
実際に説明会・試験を申し込んだのは確か5〜6社くらい。
その中の1社は、
当時まだ全国までは展開出来ていないはず、関東で150店弱のチェーンだった。
1次選考だっけな。社長直々の会社説明。
居酒屋という言葉を使わずに、新しい言い方をしていたけど、
はっきり言ってよくわからない言い方、コンセプトだった。
ではどうやって差別化をするのですか?と聞いても、
他の居酒屋チェーンがやっていることとあまり変わらない。
というか、当時バイトしていた店とすら同じ。
それなのに、さぞ自分たちは新しいことをやっているように言う。選考の過程で、そのグループの商品券を渡され、
各々の意見が欲しいとのこと。
横浜のとある店で利用したんだけど、
(案の定)店はパンク状態で、接客も料理もひどい状態であった。
そのチェーンはその後いろんな業態も増やしていったけど、
特に低単価業態はひどかったな。あの料理レベルは最低クラス。
とにかく社長の考えと現場レベルの乖離がひどすぎると思って、
選考もこちらで辞退しました。
社長のキレイ事がウソ臭くって、すごく嫌だった。
できないことを多少盛ってでも出来ます!できるようにします!というのは好き。
でも、出来ていないことをさも出来ているように言うのは嫌い。
今、福祉や教育の分野に手を広げた立志伝中の社長は、
日本最大の地方公共団体の首長に手を挙げるそうな。
この方をモデルにした小説も面白いし、
タイトルの言葉も部下への訓示にしたくらい大事にしてる。
でも・・・。