厳しいニュースばっかりのマックだけど、
子供連れで時間がない時に行くにはまだまだ重宝するもので。
先日も車で移動する合間に寄ったんですね。
とは言ってもそんなに食べたいものがあるわけでもなく、
たまには照り焼きでも食べるかーとなりました。
甘辛いタレとたっぷりレタスでさっぱり、と。
子どもの頃の少し懐かしい味のイメージ。
ところが出てきた商品を見て???となった。
出てきた包みの大きさは、子供が頼んだ普通のハンバーガーと同じ大きさ。
何だか違和感を持ちながら開けてみると、
やっぱり普通のハンバーガー。
???と思いながら食べてみると、
普通のハンバーガーのタレが違う程度。
あれ?レタスが無い。。。と思ってバンズをめくってみると、
小さなレタスのかけらが少し。
ふーん、、、これじゃ落ちぶれるよなぁと思いながら食べようと思ったんだけど、
俺の記憶が間違っていたのかな?美化されていたのかな?と思っていたら、
店員さんと目が合ってしまい、思わず声をかけてしまった。
「これ、レタスの量、これで合ってる?」
決してクレームというつもりでもなく、
今のレシピがこれなら別に文句もないつもりで聞いたら、
店員さんも商品を見て「あっ」と絶句。
すぐに責任者らしき方が来て再度確認。
「別にこれが正しい量なら何も文句がない」旨をきちんと伝えたんだけど、
その方もやはり絶句。
正しくは〇グラムと決まっているそうで、すぐに作り直します、と。
別にそういうのを期待していたわけじゃないんだけど、
すぐに新しいものが到着。厳密にいえばこれもレシピの半分くらいしかなかったけど。
クレームに対する対応の早さは素晴らしかったと思います。
さて、ここで表題になるわけですが、
たかが300円少しのハンバーガーと思うなかれ。
客が払う金額というのは、
「正しい材料を正しい分量で正しく調理され、正しく提供される」
その一連の流れにお金を払うわけです。
原価で言えばたかが知れた金額のレタスといえど、
正しい分量でない場合、その商品は定価の価値がなくなるわけ。
試しに自宅でレタスの分量を量ってみてみるとよくわかる。
確かレシピは14⒢と言っていた気がするけど、
これ、結構なボリュームになります。
つまり、子供の頃の記憶は間違っていなかったわけで。
たまたま店員と目が合ったから声をかけてしまったけど、
何も言わずに帰った場合、
たぶん2度と足を向けることはないでしょう。
一番怖い、サイレントクレームというやつです。
マックが凋落から復活するにはやることは一つ。
新しい商品とか、サービスとかそんなことじゃない。
美味しいかどうかは別にして、
昔から多くの人に親しまれてきた商品を、
一つ一つの手順を大事にし、きちんとした商品を提供すること。
基本に立ち返り、大事にする。
それだけで全然変わるはず。
俺が新卒で飲食方面を志望したころ、
マックは飲食業の一大巨人でした。
給料も良く、有給も取れ、独立も目指すことができる。
ハセップの導入や、科学的アプローチを取り入れた座席高やストロー径。
文字通り最先端を行っていた企業がこうなってるのはやはり寂しい。
そんな思いを込めながら、少し真面目に書いた本日のエントリーでした。